奏でる場所~SecretMelody~
「陽輝は部活入らねーの?」



…部活…ねぇ~。



…うん。考えてなかったな!



運動神経は悪くない方やと思うけど、俺部活入られへんし。



おかげで中学の時も帰宅部やった。



「俺、部活入られへんねんな~」



「え?なんで?」



「まぁ、いろいろあんねん 笑」



ははっ!



颯がやたら不思議そうな顔してる~



「いろいろって?」



「んー、それは―――――」



「颯君、ハルくん学校行くよ~!!」



寮の入り口にまで出ていくと宙と奏がいた。



宙が笑顔でぶんぶんと手を振っている。



「おはよっ!!宙ちゃん、奏ちゃん!!」



「…はよ。あーめっちゃ眠いんやけどー…。宙達、準備早すぎひん?」



「…何言ってんのハルくん。まだ寝ぼけてる?あたし達準備早くないよ?



もう、チャイム5分前だし。」



…は?



パッと腕時計を見ると8時25分を指していた。



うわっ!やっば~っ!!



もー遅刻やん!?



寮から学校まではどう頑張っても8分かかる。



そして、チャイムは8時30分になる。



結論。



わぁぁあああぁああぁぁぁ~!!



授業初日から4人そろって遅刻~~っ!







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