奏でる場所~SecretMelody~
「急げーっ!!」



ん?ちょっと待てよ?



宙、奏は運動神経抜群…。



…んー、颯は?



チャラチャラしてる奴って早いのか?



俺はあたりをキョロキョロ見渡す。



え、まじ!?



俺等についてこれてる!?



ッて言っても俺の後ろやけどな。



奏、宙、俺、颯の順に並んで猛ダッシュしている俺達。



「ん?」



うわっ!!



宙がいきなり急ブレーキをかけ、俺は宙にぶつかった。



「ゼーッゼーッゼーッ…いきなり…なんや?」



「…ハルくん、大丈夫?」



「なにがや?」



「だってハルくん走ったら…」



あぁ、そーゆう事ね。



宙は兄妹のよーに育ったから知ってるんやったな。



「こんなことぐらいやったらいけるよ。」



「だったらいいけど…。」



すると、気付かず走り続けていた奏と颯が振りかえった。



「「どーかしたかー?」」



俺は2人に手を挙げて応え



「このこと誰にも言うなよ?俺は大丈夫やから。」



と宙に耳打ちし、また走りだした。




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