奏でる場所~SecretMelody~

陽輝の秘密

―――――――――――


「いやーしかしドンマイだな、陽輝。」



どーにかこーにか女子を巻いて、俺はグッタリと机に突っ伏す。



隣から奏が哀れなモノを見る目で見てくる。



「うるせーよ(泣)」



「モテるってのも大変だね!!」



「いや、知らんけどさ…。ところで次の授業何やった?」



「理科。」



ん?理科?理科って……。



ガラッ!!



「みんな~やっほぉー!みっちゃんだよ~」



…最悪。



やっぱみっちゃんの授業やった…。



「おいおーい!ハルちん起きてー!寝ちゃ駄目だよぉ~」



寝てへんし。



ーーーーーーーーーーーーーー





「じゃ、これでみっちゃんの授業はおしまーい!みんな、次は体育だよー!」





「次、体育やって~」



「学校1日目なのにハードだよな~」



今は奏とおしゃべり中。



俺、スポーツ好きっちゃ好きやねんけど…色々あるからなぁ…笑



「あっ言うの忘れてたぁ~♪男子は1組、女子は2組で着替えて運動場に集合だよぉ~♪」



みっちゃんが呑気に知らせている。



ん?1組で着替えって事は、1組と合同…!?



ってことは拓斗も一緒や~!!



「陽輝、1組行くぞ~」



「おぅ!!」
< 51 / 233 >

この作品をシェア

pagetop