奏でる場所~SecretMelody~
俺は静かに話し始めた。
「実は俺、持病があるねん。」
「…何の病気?」
おそるおそる颯が尋ねる。
シンとした教室内に緊張感が走る。
颯の言葉を受け、俺はポツリポツリと話だす。
「…喘息や。」
クラスの人たち騒ぎ出す。
「…喘息って、そんなに大変だったか?」
「あたしも喘息持ちだよ?」
「なんだよー。もっと死にかかわるものかと…。」
…この反応は予想通りや。
そりゃ“たかが喘息”やし。
けど。
「あんな、俺の喘息は普通のんよりメッチャ重いねん。
だから、たまに意識失うこともある。」
またもやクラスメイトがざわめきだす。
俺はそれを無視して話を続けた。
「小っちゃい頃からずっとで、今ホンマは入院しなあかん体やねん。
けど、もう高校生やしって、主治医が特別に許可出してくれてるんやけどな。
だから今日みたい発作もこれから沢山起こってくると思う。
それにさっきはやったけど、運動制限があるから、出来ひん事もいっぱいあるねん。
ごめんな。
俺の事軽蔑したやろ?」
「「「しないよ。」」」
第一声は1秒も経たない内に返ってきた。
声の主は颯と奏、話を聞きに教室に来てい拓斗。
そして他の人達も次々と優しい言葉をかけてくれる。
「てか何で言ってくれなかったの?」
「あ…それはやなー…
中学の時は喘息少しましになっててん。
だから、高校でも皆に心配かけへんで済むかな…と。
まぁ、1日目でバレてもーたけどなww」
「馬ー鹿っ!!ww」
…よかった。
俺皆にホンマの事言えて。
誰1人悪口も軽蔑もせーへんかった。
素直にうれしくて。
「皆、ホンマにありがとうな。
また迷惑かけるかもしれへんけど…よろしくなっ!!」
「「「「「おぅ!!」」」」」
俺、恵まれてるな。
このクラスになれて、めっちゃ幸せや…。
俺は幸せを噛み締めて皆と笑い合った。
「実は俺、持病があるねん。」
「…何の病気?」
おそるおそる颯が尋ねる。
シンとした教室内に緊張感が走る。
颯の言葉を受け、俺はポツリポツリと話だす。
「…喘息や。」
クラスの人たち騒ぎ出す。
「…喘息って、そんなに大変だったか?」
「あたしも喘息持ちだよ?」
「なんだよー。もっと死にかかわるものかと…。」
…この反応は予想通りや。
そりゃ“たかが喘息”やし。
けど。
「あんな、俺の喘息は普通のんよりメッチャ重いねん。
だから、たまに意識失うこともある。」
またもやクラスメイトがざわめきだす。
俺はそれを無視して話を続けた。
「小っちゃい頃からずっとで、今ホンマは入院しなあかん体やねん。
けど、もう高校生やしって、主治医が特別に許可出してくれてるんやけどな。
だから今日みたい発作もこれから沢山起こってくると思う。
それにさっきはやったけど、運動制限があるから、出来ひん事もいっぱいあるねん。
ごめんな。
俺の事軽蔑したやろ?」
「「「しないよ。」」」
第一声は1秒も経たない内に返ってきた。
声の主は颯と奏、話を聞きに教室に来てい拓斗。
そして他の人達も次々と優しい言葉をかけてくれる。
「てか何で言ってくれなかったの?」
「あ…それはやなー…
中学の時は喘息少しましになっててん。
だから、高校でも皆に心配かけへんで済むかな…と。
まぁ、1日目でバレてもーたけどなww」
「馬ー鹿っ!!ww」
…よかった。
俺皆にホンマの事言えて。
誰1人悪口も軽蔑もせーへんかった。
素直にうれしくて。
「皆、ホンマにありがとうな。
また迷惑かけるかもしれへんけど…よろしくなっ!!」
「「「「「おぅ!!」」」」」
俺、恵まれてるな。
このクラスになれて、めっちゃ幸せや…。
俺は幸せを噛み締めて皆と笑い合った。