奏でる場所~SecretMelody~
――――――――――――


んー…。



トイレ行こっ…。



俺は部屋を出てトイレに行き、また部屋に入る。



あー…暗くて何も見えへんわ…。



よしゃ、到着。



布団を持ち上げ足を突っ込む。



「うわっ」



何!?なんか温かいもんがおる!?



「陽輝ィー…」



「颯!?」



布団の中からヌっと顔が出て来た。



「寝れなぁーい」



そんな甘えた声で言われても…ねぇ。



「なんや?何か考え事でもあるんか?」



「んー…。そーゆーことー。」



「内容は?」



ってか聞いていいんやんな?



俺の布団にわざわざもぐって相談しに来たみたいやし。



「えとねー…好きな人についてー」


は!?


颯好きな人おったん!?



メッチャ意外やねんけど。



「誰!?何組!?どんな人!?もしかして、俺の知り合い!?」



「そんないっぺんに聞かれても…



ま、答えねーけど。」



ガクッ



相談しといてなんやねん。



「じゃ、何俺に相談したいん?」
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