愛、SOUL
正門の近くにはあまり
人がいなかった。
まだ帰ってなかったり、
部活の人がほとんどなのかな。
「あーつかお前さ、
フツーは一緒に来たんだから
一緒に帰るかなーとか
思うだろーが。」
ハッ…
やっぱりさっきのは作り笑顔!
こぉわぁー。
「そんなの分かんないよ。
言ってくれればいいじゃん!」
「だぁから気づけ!
……てか、誘いたく
なかったっつーか…。」
「な、なんでぇ?!」
本当は一緒に帰りたく
なかったってこと?
「なんでって…だっ…
あーもーはずかしいんだよ、
そーゆーの!つーのも気づけ。」