愛、SOUL
実感は後からどんどん
わくものらしく、
だんだんと唇も熱く
なってきた。
恥ずかしくて何も言えず、
下を向いてしまった。
そんなあたしの頭に
ポンと置かれた手。
その手から、
直人の熱が伝わる。
恥ずかしいけど、
あたしは顔を上げた。
そこには、あたしと同じように
顔を真っ赤にした直人が。
「…あたし、初めてだったの。」
「不満ねぇだろ?」
いたずらっぽく笑う直人で、
緊張はとけてくれた。
「うん。」