愛、SOUL

「おう。今はまだ半人前やけど、
 磨けば上達まちがいなしや。

 オレ、こーみえてもけっこう
 詳しいんやで?オレが
 君を上達さしたるわ。

 そのかわり、オレのバンド
 グループ入ってっちゅーこと!」




ぺらぺらとしゃべるのは

関西人の特徴と聞いたことが

あるけど、ホントそうだった。



「…なんか怪しいな。
 お前何歳だ?身分証明書。」


ん。と片岡…という人に

手を差し出す直人。




「おぉ、せやな。これ、
 学生手帳。ほらな、高3。」



こっ高3ってことは

いっこ先輩じゃん…!


直人のがばりばり

偉そうにしてるし!





「…ホントに
 高3っぽいな。」




「せやから言うたやろ?
 んで、どや?
 いい条件やろ?」



確かに。





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