愛、SOUL
「おーいたいた。
すまへんな。遅れて。」
「おせーよ。何分待ったと
思ってんだコノヤロー。」
「ちょっと直人!
いちおう相手は
年上なんだから!」
なんて口の悪さ…
でも片岡さんは
気にしてないみたい。
「いやーホンマ、すまへんな。
彼氏さんも同伴やな。
じゃ、いこか。」
ささ、こっち。と
道案内しながら歩いて行く。
「ほら、怪しくないって。」
「っふん。」
片岡さんに聞こえないように
言ったあたしに、
直人は聞こえるように答えた。
でも実際、片岡さんは
聞いていない。