愛、SOUL
呆然とするあたしに、
一拍おいて話し始めた。
「私、口べたで自分の
気持ちうまく表現できない
っていうか…。まわりが
私の事あんまり良く
思ってないのも分かってた。
そしたら、なぜか性格が
最悪だって言われ始めて…
しゃべったことも無い人に…!
…とにかく、田崎の事は
諦め着いてる。
京香のことも標的になんて
ホントにしてないから。」
「………」
あたしの横を通り
屋上を去ろうとする江里奈。
…あたしって、最悪じゃん。
「江里奈、ごめんなさい。」
「…!」