愛、SOUL
そして放課後。
「京香。」
今日もいつものように
直人があたしの
クラスへ迎えに来た。
「…どした?」
もうこのクラスに
人はいなくて、
直人は素だった。
「…直人、あたし、噂とかに
まどわされてたの。
でもね、これからは
信憑性あるものしか信じない。
それが大事でしょ…?」
「………」
直人に聞いてもらいたくて
言った言葉。誓い。
「…おう。だな。」
直人の返事は短かった。
直人はニコッと笑って
あたしの頭に手を置いた。