愛、SOUL

「…!!」


次の瞬間、あたしの裏の

鉄でできた扉を殴ったコイツ。


そしてあたしの顔に

グイッと近づいた。


あたしの体が

ビクッとはねた。



「お前、ずいぶんと俺の噂
 流してるじゃねーの。」


と、冷たい目で言われた。

「っふん!事実じゃん。」



ギロリと田崎直人をにらんだ。



「はっ、まぁ確かに。」


鼻で笑われた…!



「事実っつわれたら否定は
 できねーな。でもちょっと話、
 作りすぎじゃねーのか?」



作ってるだって?


「…は??」



「なんだ?確かお前の話だと、
 俺がモテたくて
 猫かぶってると。」


コクリとうなずくあたし。



ガッッ


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