愛、SOUL

どっ、と汗が噴き出る。


通話ボタンを押した。




『…俺。』





「……うん。」





『……いま、
 駅にいる。』




「え、駅って。」





『お前ん家の
 ちょっと行った所の。』





え。直人がいる。


すぐそばに。







『きて。何時間でも
 待てるから。』




「なんで…?」



なんで誘ったの?







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