愛、SOUL

『やっぱ別れは
 しっかりしたほうが
 いいと思って。』



あぁ。そうか。



「うん。わかった。」





学校への連絡も忘れ、

すぐに準備した。




別れ。



その一番辛い言葉を

聞いたから、あんまり

行くのが嫌じゃなかった。



これ以上、悲しむ

ことはないだろうから。





だけど、直人に会える。


そう思うと早足に。






駅に着き、あたりを

見回した。





――――いた。






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