愛、SOUL

タンッ

と靴の音が聞こえ、


少し振り返った。




その瞬間、

直人はあたしを

抱きしめた。





「な…直人?」




なんで抱きしめるの。

直人なんで。



状況をよく理解

できなくて呆然とする。




直人の香り。

懐かしい。




「あれさぁ、結婚とか
 全部嘘なんだよ。」



「……えっ?」



うそ?

うそついたの?







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