愛、SOUL
そう言ってあたしは
恥ずかしくなって下を向いた。
「恋ってのはなんでも
作戦たてなきゃだよ。
単純に突っ走るだけじゃ
ダメ、ダメ、ダメー!
まぁ、あんたのような楽観的
テキトーめんどくさがり人間じゃ
しょうがないけど。」
そう言って店員が持ってきた
ジュースを飲んだ瑞希。
な、なんかあたし自体を
ダメって言ってる気が…。
って、はい??
「恋って?は?
あたし別に田崎直人のこと
ねらってないし!
てか、好きじゃないし!!」
「恋っていうのは知らず知らずの
うちに始まってるんだよ。
あんたの顔見ればわかるよ。
あたしだもん。」
最後に、ふっと
鼻で笑われた。
「な…。」
好きなんて思ったこと…ないし。
「顔、真っ赤だよ?」