愛、SOUL

「それでも行くよ。」




「……じゃぁ、篠原ちゃんに
 任せた。直人をよろしく。」






「うん!!」




あたしは走り出した。



安藤の視線を背中に

感じながら…




目的地は、川。



どこなのかなんて

分かるわけ無い。



広い広い、川。






正門を出て、とりあえず

川のあるほうへ。




川沿いに出たら、

河川敷をひたすら走った。




走っても走っても、

どこにもいない。




< 73 / 350 >

この作品をシェア

pagetop