愛、SOUL

田崎の過去の話だとわかり、

田崎を落ち着かせる

ように優しく言った。





なかなか話し出さない

田崎を、あたしは待った。






そして田崎は、口を開いた。








「俺の人生狂ったのは、
 母さんが死んだときから。」



それからの事はなぜか

あまり覚えていない。



頭がクラクラするほど

泣いているあたしを、

田崎が家に送ってくれた。




涙が止まらなくて、

歩くのがやっとだった。




それだけは覚えている。






気がついたら自分の部屋の

ベットに仰向けでいた。



< 92 / 350 >

この作品をシェア

pagetop