イジワルな悪魔
いやいや、いじめたいって何それ?!


どうしてあたしがいじめられなきゃなんないのさ!


絶ーーー対、嫌だ!!


「お断りします。」


そう相田くんに言った。


だけど彼は…



「お前に拒否権なんてねぇよ?」


「断れば今ここでキスする。」


なっ…! キ、キス?!


「俺の奴隷になるか、キスするか
どっちがいい?」


そんな事っ…決めれるわけないじゃん!


相田くんは挑発的な視線で、あたしを見てくる。


この人の事だ。どっちか答えなきゃ


絶対に離してくれないよ!


どうしよう…。でもキスするなんて絶対

無理!!


「早く答えろよ。」


「…っ、分かった。奴隷になればいいんでしょ!!」


「本当にいいんだ?奴隷になっても。」


相田くんが勝ち誇った様子で聞いてくる。


「嫌って言っても聞いてくれないでしょ
?」


「よく分かってんじゃん」



…悔しい! 本物の悪魔だ!!
< 12 / 71 >

この作品をシェア

pagetop