イジワルな悪魔
あっという間に登校する時間。


幸い相田くんは、まだ登校してきていなかった。


教室に入ると

あたしはすぐさま亜柚に助けを求める。



「亜柚助けて!このままじゃあたし
相田くんに殺される!」



「ちょっと大げさすぎ!関わらなきゃ
済む話じゃない。」



亜柚はそう言うけど、関わらなくていいわけがない。



隣の席なんだし、何かしらしてくるはず…!


「どうすればいいと思う?」


「ん〜もしかして相田くんってさ、実亜
の事好きなんじゃない?」


は?!

相田くんがあたしを好き…?



「ないないない!絶対ないよ!」


「何でそう言い切れんのよ?」


「だって相田くん、絶対あたしをからか
って楽しんでるだけだもん!」


そうに決まってる!!


「まぁ、そうかもしんないけど」


「とにかく、極力相田くんと関わらない ようにするしかないでしょ!」


「そんなの無理だよ〜…」


「大丈夫!何かあった時はあたしが
助けてあげるから!!」


「うん…ありがとう亜柚!」
< 16 / 71 >

この作品をシェア

pagetop