イジワルな悪魔
「ところでお前、何1人でニヤケてたん だよ?」
えっ…あたしニヤケてた?!
全く気付かなかった。
「なんだよ、妄想でもしてたのか?」
「なっ…するわけないでしょ?!」
いきなり何言い出すかと思えば…
「へぇ〜。じゃあ実亜は理由もなく
1人でニヤケてたんだ?」
…う…返す言葉がない。
「どうなんだよ?」
ーーーグイッ…
キャーーーー!!
突然、クラスの女子から悲鳴が上がった。
何故かと言うと、相田くんがあたしのあごをつかんで上を向かせたから。
相田くんの整った顔が目の前にあって
あたしは自分の顔が熱くなるのを感じた。