イジワルな悪魔
大浴場を出ると、ちょうどお風呂上がりの冬夜と修二くんに会った。


「二人とも今上がり?」


「うん。お風呂が豪華すぎて驚いたよ」


「あ、俺も。マジでビックリした!」


修二くんと亜柚が、あたしにお構い無しで話し出す。


あたしが冬夜の方を見ると、バッチリと目が合った。


冬夜の髪はまだ濡れていて、それが何だか色っぽく感じた。


浴衣姿だからか、大人のフェロモンたっぷりだし…。


あたしが冬夜に見惚れていると


黙ってあたしを見下ろしていた冬夜が口を開いた。


「やべぇ…今すぐ襲いたい」


「…っ///!な、何言ってんの?!バッカじゃない!?」


いきなり何言い出すの、この変態!


あたしは赤くなりながらキッと冬夜を睨んだ。






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