イジワルな悪魔
「せっかくの修学旅行なんだから、4人で思い出作らなきゃ!」


「だったらもっとダイエットしとけば良かった。」


「何言ってんの。それ以上細くなってどうする気?」


「だって冬夜に水着見せなきゃいけないし…恥ずかしいもん。」


デブとか思われたら嫌だし。


「やっぱり実亜、相田くんの事好きなんじゃないの?」


「えっ!何で?!」


「だって水着姿を気にするって事は、相手が好きな人だから悪く思われたくない
って事なんじゃないの?」


「…あたし、良く分かんないんだ。冬夜に意地悪されると嫌なのに、優しくされるとドキドキして、胸が苦しくなるの」


「この前も、無理矢理キスされたのに、不思議と嫌だって思わなかった。」


亜柚はずっとあたしの話を静かに聞いてくれた。







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