アンブレラ☂
消える存在☂
「ねぇ…次の町へいく準備は出来てる?」
「もちろんだ。アン、次の餌は何処だ?」
「そーねぇ…偽りの恋を
する女の欲を食らうとしましょ?」
「又、それは醜い女だな。」
「ふふっ…ブレラ。
私は醜いものを見るのが大好きなのよ。」
「けっ…アンは趣味が悪いな…。」
ブレラは私の肩に
ヒョイッと乗って言った。
私はクスリと笑って、
今日も一本の赤い傘と黒猫のブレラを
連れて貴方の町へ向かっています。