アンブレラ☂
突然の言葉に我を忘れた。
将大くんはにっこり微笑んでいた。
「俺と付き合ってください!」
たった一言。その一言だけ言って…。
「はい…。」
私がこの時考えたのは何だっただろう。
《彼を利用して思う存分
雷希に妬きもちを妬かせよう?》
《イケメンだし付き合う位いっか?》
《逆にこの恋を雷希を
奪い返すチャンスだと思えばいい?》
全て都合のいい考えだった。
どうせ雷希は私の元に帰ってくる
のだと…そう甘い考えをしたから…。