アンブレラ☂
「雷希…それ、本気で言ってんの?」
私は本当に怖くなった。
彼は本当に私の事をなんとも
思ってないのかもしれない…。
『仲の良い幼馴染み』とも
思ってないかもしれない。
「だって、雪が決めた相手だろ?」
その一言で胸が張り裂けそうになった。
「雷希のバカー…っ!!」
私は教室を出て
グランドまで走っていった。
女の子に興味がなくて、頼りにされてる
サッカー部のキャプテン。運動神経の良さ
と格好良さは誰もが認める男の子。