アンブレラ☂
私はそんな雷希が好きなんだよ…。
私に興味なんて示さなくていい。
ただ、雨森さんの所には行かないで…。
私は思わず泣き出しそうになった。心が
曇ると共に雨が降ってきて切なくなった。
――――…その時っ!!
「木村…雪さんだよね?」
「えっ…?」
私の後ろから真っ赤な傘がかかった。
私が振り返るとそこには……
「雨森アン…。何しに来たのよ…。」
雨森さんは私の顔色を見て
少し心配そうな顔をしていた。