アンブレラ☂
「はっ…ちょっ…今さっきまで私の事、
好きって言ってたじゃん?ねぇ、雷希?」
私は思わず手に持っていた真っ赤な傘を
その場に落として、雷希に迫り寄った。
家まであと少しなのにもう終わり?
夢の時間はもうおしまいっていうの?
「は?何言ってんの?」
その雷希の冷たい氷のような
目付きが私の心を刺した。
「私達、キスもしたんだよっ!!雷希っ!!」
そう言って近づいたとき雷希は何て
言って私を嘲笑っただろうか…。