アンブレラ☂

私の目の前で優しく微笑む彼女は

最近転校してきた可愛くてクラスの人気者の


雨森 アンちゃん。


私の憧れでもある。

だからこそ彼女には皆の人気者でいて欲しい。


「アンちゃん…私なんかに
話しかけない方が良いよ…。」


「えっ?何で?」


「いや……私、良い噂なんてないでしょ?
アンちゃんも悪いように言われちゃうよ。」


私は又、下を向いた。


きっと、アンちゃんは自分より劣る私を見て

哀れんで笑ってるんだわ……。



「何で?何でそう思うの?」


アンちゃんは私を見て不思議そうに

キョトンと首を傾げた…。


「私…死神だから。」


どうせアンちゃんだってこう言えば

怖い顔を私に向けるはず……
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