アンブレラ☂
「ねぇっ…雷…」
「雨森さんっ!!校内案内するよ。」
スッ…と雷希は私の前を通り過ぎた。
私の声さえも届かない。
朝のあの一瞬だけだよ!?
私は落とし穴にでもはまった
ようなそんな気持ちになった。
私が振り返った先には
2人で笑いあう姿が見えた。
「何でよ……」
今まで女の子なんかに興味
持たなかったくせに!!
私の前でもそんなに笑わないくせにっ!!
私以外の女の子に
触れてるなんて許さない!!