アンブレラ☂

だって…私は……


「自分の母親を殺したのっ!」


「えっ?」


「私の力のせいでお母さんは死んだのっ!」


私はアンちゃんに少しだけ怒鳴り付けていた。


アンちゃんは驚いた顔をしていた。

そりゃーそうよね、私、人殺しだもの。


「さぁ…分かったら私の前から消……」


私がその続きを言おうとしたとき、

アンちゃんの手が私の唇の上に覆い塞がった。


「嘘よっ!貴方は人殺しなんかじゃない!」


そう言って私の言葉を書き消した。
< 90 / 116 >

この作品をシェア

pagetop