アンブレラ☂

「ありがとう…アンちゃん!」


私は初めて彼女に対して笑顔を向けた。


……………その瞬間だった!


「雨森アン………明日、化物に食われて死する…」


思わず口から溢れた言葉…。


「えっ…?」


アンちゃんはポカンとして私の方を見た。


「あっ……ごめん。違うよ!
今のは言ってみただけだよっ!」


私は慌ててアンちゃんの方を向いた。

すると、アンちゃんは優しく微笑んだ。


でもどうしよう………

アンちゃんが明日………死んじゃうっ!


本当は見えてしまったんだ…

アンちゃんの死がっ!
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