籠の中
 僕は戸惑った。急に一人になり孤独を感じたからだ。彼女に何かしらの問題が生じたのだろうか、そうだのだろう、事実彼女は姿を消したのだから。
 僕は尚更やる気がでなかった。廃人のようにベッドに横になり膝を抱えた。そうすることで殻に籠り外界からの刺激を受けつけないようにした。
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