籠の中
「どんな事を聞かされていたんだい」
 僕は彼女の胸を愛撫し、息遣いが荒くなるのを感じた。
「どのポイントを刺激すれば興奮し、どのポイントが嫌いか、とかお酒を多少飲んでセックスすると、灼熱の炎のように激しくなる。とかね」
 彼女は僕の硬直した下半身をやさしく擦った。大事な物を扱うかのように。
「それで希から聞かされたことを自分なりに仮説を立て、論理を構築し、解決方法を導き出した」
「そう」彼女は吐息混じりだった。
 僕は彼女の胸と乳首を交互にいじった。
「それが人形だったというわけだ」
「その通りよ。だからイメージは出来てるの。後は、あなたとの相性」
 その言葉が真のスタートの合図のようにベッドに横たわり僕は彼女と交わった。
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