籠の中
 僕は彼女の中へ入り、あらゆ体位で攻め倒し「今日は大丈夫よ」という全身に電流が走かのような甘美に彩られた声に誘われ、僕は彼女の中で果てた。
 孤独を癒す二人にとっては蜜が満たされた日だった。僕は彼女の胸に顔を埋め、重い瞼が閉じる寸前、そう感じた。彼女は、「好きよ」と希と同じような声で、同じ言葉を耳元で囁いた。
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