籠の中
 一層のこと認めてしまってはどうか、そうすれば事は穏便に収まるのではないか、そうそうだ、そうに決まっている。でも、しつこい人間には気をつけろ、と何かの本で読んだばかりな気がする。そうでなくても時計の針は時を刻む。無慈悲に、そして無情に。
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