籠の中
「ああ、君か。久しぶり」
僕は認める方向で話を進めた。もう後戻りはできない。今、この時点で書き換えが効かなくなった。便利な消しゴムがあれば、過去を修正することは可能だろうが、そんな便利なものがあるわけないし、便利になるということは不便なときにあった美徳を忘れることでもある。
僕は認める方向で話を進めた。もう後戻りはできない。今、この時点で書き換えが効かなくなった。便利な消しゴムがあれば、過去を修正することは可能だろうが、そんな便利なものがあるわけないし、便利になるということは不便なときにあった美徳を忘れることでもある。