籠の中
学生と社会人という立場でも交際は順調だった。順調に思えた。彼女は毎日、朝早く起き、夜遅くまで働いていた。特に疲れた表情を見せず、僕の夢を、志を、陰ながら支えてくれた。だから僕も必死に勉強に打ち込んだ。彼女よりも早く起き、大学に行く前は勉強に打ち込み、帰宅してからも勉強に打ち込んだ。
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