籠の中
 僕の大学は目白にあり、彼女の職場は池袋にあった。なので二人でよく一緒に帰る日もあった。風の強い日に彼女を待つ日もあれば、雨が強い日もあった。そんな日常が数年続いた。
 同じような毎日が続き、ビールが飲めるようになり、缶ビール片手に彼女と乾杯した。
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