Wilde
『こんにちはー』
ロッカー室にはすでに同期の人たちが来て着替えていた。
同期の人って言っても、この仕事に同じ時期に入った人、ってだけだから
歳はみんなバラバラ。
同期の人はあたしも含め4人。
1人はアカリさん、大学1年生。
今年大学に入って一人暮らしを始めたから、アルバイトするためにここに入ったらしい。
2人目はユミさん、高校2年生。
あたしと同じ高校の先輩。
ネット世界にとても詳しくて、頭の中にいろいろな情報がいっぱい詰まってる。
とても頭が良い。
3人目はカオリ、高校1年生。
あたしと学校は違うけど、同い年だから1番気軽に話せる存在。よくメールのやりとりもする。
あたし達はみんな4月に入ったから、この仕事を始めて2ヶ月になる。
その間に4人は一気に仲良くなった。
お互いの愚痴を聞き合うほどまで仲が良い。
あたしは、こんな同期でよかったな、っていつも思う。
みんな優しいけど面白いし、あたしを認めてくれるし…支えてくれる。
「あ、沙織〜。おはよー」
着替え終わってケータイをいじっているカオリが言ってきた。
こういう業界では、何時に出勤しても、挨拶は“おはようございます”らしい。
でも、なんか違和感があるから、あたしはいつもこんにちはだけど…
「ねーねー沙織ちゃん、聞いた?
今日の客のこと。」
情報通のユミさんがあたしに詰め寄ってきた。
『お客さん…ですか?
だれか来るんですか…?』
あたしが不安そうに聞くと、ユミさんはにやりと笑って小声になった。
「今日、龍聖高校のトップ軍団が来るんだって…!」
『…………えぇぇぇぇ⁉
りゅ、りゅうせいこうこう⁉』
「ちょ、沙織声でかい!」
あたしはユミさんに手で口を塞がれた。
あの龍聖高校って…
不良校で有名な男子校でしょ…?
まともな授業してないって聞いたことある…
路上で殴り合いの喧嘩してるから警察に止められて、高校聞いたら龍聖高校だったっていうことが今まで何回もあったって…
その他にも色々悪いことはしてるみたいだけど…
関わりたくないから、情報もあまり知らない。
でも、有名な学校ってことは、中学んときから知っていた。
『というより…何でそれをユミ先輩が知ってるんですかっ⁉』
「あたしは情報係だかんね!
先輩をあんまりなめちゃだめだよ?
ははっ」
ほんとにどこの情報なんだろう…
とりあえずあたしは仕事の準備をして、仕事を始めた。
…何もなきゃいいけどな…
ロッカー室にはすでに同期の人たちが来て着替えていた。
同期の人って言っても、この仕事に同じ時期に入った人、ってだけだから
歳はみんなバラバラ。
同期の人はあたしも含め4人。
1人はアカリさん、大学1年生。
今年大学に入って一人暮らしを始めたから、アルバイトするためにここに入ったらしい。
2人目はユミさん、高校2年生。
あたしと同じ高校の先輩。
ネット世界にとても詳しくて、頭の中にいろいろな情報がいっぱい詰まってる。
とても頭が良い。
3人目はカオリ、高校1年生。
あたしと学校は違うけど、同い年だから1番気軽に話せる存在。よくメールのやりとりもする。
あたし達はみんな4月に入ったから、この仕事を始めて2ヶ月になる。
その間に4人は一気に仲良くなった。
お互いの愚痴を聞き合うほどまで仲が良い。
あたしは、こんな同期でよかったな、っていつも思う。
みんな優しいけど面白いし、あたしを認めてくれるし…支えてくれる。
「あ、沙織〜。おはよー」
着替え終わってケータイをいじっているカオリが言ってきた。
こういう業界では、何時に出勤しても、挨拶は“おはようございます”らしい。
でも、なんか違和感があるから、あたしはいつもこんにちはだけど…
「ねーねー沙織ちゃん、聞いた?
今日の客のこと。」
情報通のユミさんがあたしに詰め寄ってきた。
『お客さん…ですか?
だれか来るんですか…?』
あたしが不安そうに聞くと、ユミさんはにやりと笑って小声になった。
「今日、龍聖高校のトップ軍団が来るんだって…!」
『…………えぇぇぇぇ⁉
りゅ、りゅうせいこうこう⁉』
「ちょ、沙織声でかい!」
あたしはユミさんに手で口を塞がれた。
あの龍聖高校って…
不良校で有名な男子校でしょ…?
まともな授業してないって聞いたことある…
路上で殴り合いの喧嘩してるから警察に止められて、高校聞いたら龍聖高校だったっていうことが今まで何回もあったって…
その他にも色々悪いことはしてるみたいだけど…
関わりたくないから、情報もあまり知らない。
でも、有名な学校ってことは、中学んときから知っていた。
『というより…何でそれをユミ先輩が知ってるんですかっ⁉』
「あたしは情報係だかんね!
先輩をあんまりなめちゃだめだよ?
ははっ」
ほんとにどこの情報なんだろう…
とりあえずあたしは仕事の準備をして、仕事を始めた。
…何もなきゃいいけどな…