誰より君を・・・・・・
✩
俺の部屋から莉奈の部屋の明かりが見える。
小さかった頃は、寝る前に必ず窓際で星を見ながら話をした。
テレビの話。お母さんに怒られた話。友達の話。くだらない話を眠くなるまで話した。
クラスの男子に嫌なことを言われたなんて話なんかされたら、必ず次の日俺が仕返しをしてやった。
「なんで太一に殴られなきゃならないんだよ!」と言われたもんだ。
そしたらいつもこう言った。
「莉奈を泣かしたら俺がゆるさねぇ!」って。
・・・・・・あの頃はあんなにストレートに言えたのにな。
中学に上がると、それまでのようには一緒にはいなくなった。
それでも何かあると莉奈は俺を頼ってきてくれた。
そして、高校で初めて別々になり、少しづつ離れていった。
気持ちが変わってしまったのは、莉奈じゃない。
友達でいることが辛くなった俺なのかもしれない。
小さかった頃は、寝る前に必ず窓際で星を見ながら話をした。
テレビの話。お母さんに怒られた話。友達の話。くだらない話を眠くなるまで話した。
クラスの男子に嫌なことを言われたなんて話なんかされたら、必ず次の日俺が仕返しをしてやった。
「なんで太一に殴られなきゃならないんだよ!」と言われたもんだ。
そしたらいつもこう言った。
「莉奈を泣かしたら俺がゆるさねぇ!」って。
・・・・・・あの頃はあんなにストレートに言えたのにな。
中学に上がると、それまでのようには一緒にはいなくなった。
それでも何かあると莉奈は俺を頼ってきてくれた。
そして、高校で初めて別々になり、少しづつ離れていった。
気持ちが変わってしまったのは、莉奈じゃない。
友達でいることが辛くなった俺なのかもしれない。