熱くなる身体
心と身体
ピンポーン……

ピンポーン……


立て続けに何度もインターフォンを鳴らしたら、ガチャリと開けられたドア。


「助けてっ……」


すぐに顔を見せた目の前の彼に、すがるように抱き付いた。


「どうした?」


頭上から優しく放たれた声に、流していた涙の勢いが増す。

彼は私を抱き抱えるようにして奥の部屋まで連れていってくれた。

淹れてくれたホットミルクを口にすると、少しは気持ちが落ち着いてきて、彼の口から出てきた「どうした?」という声に今度はちゃんと答えようと口を開いた。


「浮気、してた」
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