刺激を求めて
「椿さん」


名前を呼ばれて、思わず歩調を緩めて車の方へ視線を向けた。

そこにいたのは二軒隣に住んでいる雅さん。


「こんな時間に一人で歩いてたら危ないよ」


この辺ではイケメンと評判の雅さんに優しい口調でこんなことを言われたからか、心臓がドキンッと大きく跳ねた。だけど……


「誰も襲う人なんていないから大丈夫です」


自分のことはちゃんとわかってる。でも――
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