逆らいたくない
ああ、この人って…。

私は頬を染めたまま、もう一度唇を噛む。

どこまでも残忍。

そしてどこまでも私の事を知っている。

そう、私は期待している。

こんな恥ずかしい姿、誰かに見られたら…。

そう思いつつも、見られるかもしれない事に興奮している。

だけど、そんな自分を認めてしまったら…。

私は日常の私でいられなくなる…。

躊躇する私に。

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