逆らいたくない
「めぐる」

畠山君の冷徹な声。

思わず私の体はビクリと震える。

…私が命令に躊躇する度に、畠山君はいつもの『安西先輩』ではなく、『めぐる』と私を呼び捨てにする。

そしてそれは、最後通牒。

従わないのならば、もっと酷い辱めを与えるという、警告。

「…っっ…」

従うしかない。

従わなければ、どんな酷い罰を与えられるか…。

自分にそう『言い訳』をして、私は命令通りに、その場で肩幅に足を広げる。

「やっ…」

途端に太股を滴る透明な液体の量が増え、地面にポタポタと雫をこぼした。

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