逆らいたくない
「あっはっはっ!」

畠山君がわざと大声で笑う。

「や、やめてよ畠山君…そんな大きな声出さないで…」

「めぐる、ビショビショじゃないか、そんなに濡らしちゃってさ」

「や、やめて…」

「そんなに濡らしてたらさ…」

畠山君の口角がつり上がる。

「我慢できないんじゃないの?」

ドクン、と。

私の心臓が大きく鳴り響く。

< 8 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop