彼女の愛すべきドビュッシー
僕のレッスンでは先生は怒らない。

いたって冷静で。

淡々と教えてくれる。

レッスンが終わった。

「クッキー、

 修君の分もあるから、

 今日待たせちゃったし、

 紅茶、入れるわ。」


「え、そんな。」

「いいから、座ってなさい。」

そういうと、先生は僕を座らせて、

部屋をでていった。
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