彼女の愛すべきドビュッシー
「今日はまじ、

 しんどかったな~。」

「え?怒られたから?」

「うん。

 まあ、

 自分がうまくなるためだから

 しょうがないけどさ。」

「今日のピリピリ感。

 もお、逃げ出したかったよ。」

「は?怒られてんのはあたしじゃん。」

「うん。

 でも、

 もお空気重すぎたよ。

 ドレミファレベルの僕には

 耐えられませんよ。」

シェイクを飲む。

「てか、

 バニラシェイクって、

 子供か?」

「だって、

 甘いもん飲みたい気分だった。」

「そ。」

彼女はお酒でも飲むかのように、

コーラを飲んで、

っクァー、って言った。
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