彼女の愛すべきドビュッシー
「あー、

 こうやって修君に聴かせるとさ、

 もっと練習しなきゃって思う。」

「そう?」

「うん。」

「僕はね、

 勝手だけど、

 なんか感性磨かれてる気がするよ。」

「何それ?

 勉強の役に立たなくない?」

「いや、

 今役に立たなくても、

 そのうち役に立つ気がするよ。」

「ならいいけど。」

「じゃあ、

 また明日。」

「うん。

 またね。」


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