初恋




私はちゃんとバイトをしながらも目は彼ばかりを見ていた



本当・・・見過ぎなくらい



彼は昨日と同じ様に本を読んでいた



2時間経つと彼は帰る支度をし始めた



彼と昨日とまた帰る時間が一緒



それがとても嬉しく思えた



私は素早く着替えて、喫茶店を出た



彼がいた・・・・



「あ・・・もう終わり?」



「はい」



「お疲れ」



「そんな・・・」



彼は少し笑った



「そういえば、名前言ってなかったね」



彼は名刺を出した



受け取った名刺を見ると中林隼人(なかばやしはやと)と書かれていた



仕事は出版社・・・・




ああ・・・だから本・・・・



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